2020年5月26日
普段メモを取る時に、紙を使われると思いますが、メモの量が増えると整理が結構面倒ですよね。また、紙は情報漏洩する恐れがありますよね。
そんな時、手書きの電子メモがあると、さっと書込めて、ボタン一つで完全に消えるのでとっても便利で安全です。値段も、500円程度から数万円迄幅が広い様です。
この記事では、電子メモが苦手な方でも、特徴から選び方のコツ迄を判り易くお教えします。紙の様に白地に黒色で書ける「磁気方式メモ(ジッキー)」も掲載しました。
それでは、電子メモの特徴からご覧下さい。
電子メモの特徴
- メモが直接電子データ化される。
- パソコン等に比べすぐ使える。
- 情報セキュリティ面で安全・便利。
- データ保存等の付加機能がある。(一部の機種)
電子メモは、電子メモ帳、電子ノート等とも呼ばれ、液晶パネルにペンで手書きする電子機器です。
書込みと消去が何度もできる為、紙に比べてエコな製品で、情報の漏洩防止にもうって付けです。またタブレット端末に比べ、比較的安価に購入できるのも魅力です。
またペンの書き心地を考えた設計の為、一般的なタブレット端末等より書きやすいのです。それでは、電子メモの特徴を見ていきましょう。
メモが直接電子データ化される
ノート等の紙でメモをとると、メモを電子データ化する場合は、メモを見ながらパソコン等で入力し直すので面倒ですよね。
その点電子メモなら、メモが直接電子データ化されるので再入力の手間が掛からず、とても便利です。
電子メモにはデータが保存できるorできないタイプがあります。
パソコン等に比べすぐ使える
電子機器でメモをとるなら、パソコンやタブレットでも出来ますが、本体の起動やアプリの立上げに時間がかかり、すぐに使えません。
電子メモなら、書きたい時にサッと書けます。このメリットはとても大きいですよ。
情報セキュリティ面で安全・便利
書き込んだメモが、ボタン一つで完全にすぐ消せる為、情報セキュリティ面で安全且つ便利です。紙なら、面倒なシュレッダーを掛けたりして労力が掛かりますよね。
コールセンターは、個人情報のメモが多いから便利ね。電子メモなら、サッと消せるし。
データ保存等の付加機能がある(一部の機種)
一部の機種には、データ保存やカレンダー、時計、アラーム等の機能が有ります。
特にデータ保存+データ転送機能があると、メモが増えた場合は、パソコンやタブレット等とデータのやり取りが出来きて、データ整理やクラウドサーバーへ保存等の発展性があります。
それでは次に、電子メモの選び方について解説致します。
電子メモの選び方
- 使う用途(必要な機能)
- パネルの見え方
- 電源の方式
電子メモが初めての方でも判り易い様に、3つの選び方をお教えします。
使う用途
電子メモは大きく分けて2つのタイプに分類されます。
「簡易(書き込みと消去のみ)」タイプと、「多機能(保存、カレンダー等)」タイプです。一般的に、簡易タイプは、お値段が安いメリットが有ります。また多機能タイプは、書き込みデータを多く保存できる等の拡張性や便利機能が有ります。
データが保存できると、手書きの文字データは、テキスト形式に変換するソフトを使えば、パソコン等でテキストデータ化が可能です。
コスパで選ぶなら簡易タイプ、ビジネスにも使うなら多機能タイプがおすすめです
パネルの見え方を確認する
表示する液晶パネルは、実物とカタログの写真とで、見え方が違う場合が有ります。カタログを見る限り、鮮明な表示と思っていたら、実際は使う場所や見る距離によって、見え難かったりもします。
特にE-ink社の液晶パネルは、コントラストがはっきりして見やすい為、電子ノートとして他社でも多く採用されています。この記事では、表示パネルの見え方も評価していますので、是非参考にして下さいね。
電源の方式を確認する
キングジム社のBoogie Board BB-1GXで使われている液晶パネルは、書き込んだ文字等はそのまま残り、消去する時に電源を必要とする方式です。一般的に簡易タイプの電子メモは、僅かな電力しか消費しない為、ボタン電池等が使われています。
一方、キングジム社のカクミルの様な多機能タイプの電子メモは、データ処理(保存)等を行い、簡易タイプより電力を多く必要とします。この為、USB充電(5V)や、単3型電池等を使用しています。
使用頻度が少ない(週に1回以下)場合は、電源の方式を気にする必要は有りません。もし使用頻度が高い場合は、電池が交換又は充電できるタイプを選びましょう。
それでは、おすすめの手書き電子メモついて、詳しくご紹介します。
キングジム Boogie Board BB-1GX
特徴:書きたい時にサッと書けるシンプルモデル
Boogie Board(ブギーボード)とは、米国Kent Displays社からKING JIMが輸入販売している電子メモパッドです。本製品は、8.5インチの液晶パネルで、薄く(厚さ3.2mm)、軽量(110g)な為、持ち運びに便利です。
電源のON/OFFは不要な為、書きたい時にスタイラスペンでサッと書けます。これは便利ですね。書いた文字等の消去は、ワンタッチボタンで、5万回迄可能です。(全てを一括消去、電池交換は不可)
書き込みと消去しかできませんが、お手頃価格な為、他に機能が不要な方には、これで十分でしょう。
またブギーボードには、本体にメモした内容をスマートフォンで簡単に画像化できるブギーボード専用アプリ「Boogie Board SCAN」(無料)が有ります。これは便利ですね。
使用感
書き心地は、思ったより滑らかに書けました。液晶パネルの表面が、ペンの滑りとうまくバランスされている様です。またペンに加える筆圧で、太さが変わります。但し、ボールペン程の細い字や、小さい字は書けない(書き難い)でした。
書く速度の追従性は良く、サッと早く書いても、しっかり追従(表示)します。表示は緑色系の明るい色で、ある程度大きめの文字でないと、目え難い様です。
外観の高級感は無いですが、軽い為、メモやお絵描き等、気軽に使うには持ってこいと思いました。
- 掲示板(家や仕事場等)
- 子供のお絵描き
- コールセンター
- コミュニケーション用(外人、介護者等)
本体のカラーは、次の3色(ブラック、ブルー、ピンク)から選べます。
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主な仕様
本体サイズ | (H)222×(W)141 ×(D)3.2 mm |
---|---|
画面サイズ | 8.5インチLCD 182×125(mm) |
重量 | 110g |
液晶方式 | コレステリック液晶(表示、書込み) |
電源 | 電池交換不可 |
消去回数 | 5万回 |
本体カラー | ピンク、ブルー、ブラック |
アクセサリー(別売) | 収納ポーチ:BBA-1N |
公式サイト | KING JIM BB1GX |
キングジム カクミル EM10
特徴:5つの機能を備え、多くのメモが保存できる
5つの機能{メモ/ToDo/カレンダー/時計/電卓}を備えた、コンパクトな電子メモパッドです。液晶パネルのサイズは、4.3インチと小さいですが、E-ink社の見やすい液晶パネルを採用しています。
特記すべき点は、書き込んだメモの保存(最大99枚)と読み込みができる事です。書き込んだメモ(データ)は、ビットマップ形式で、microSDHCカードに書き出せます。また、書き出したメモ(データ)は、microSDHCカードから取り込む事も可能です。
時計にはアラーム機能も付いており、設定時間になれば音と画面でお知らせします。またスタイラスペンは、使わない時は本体横へ磁石でピタッと固定できて便利です。電源は、単3型電池を4本を使用します。充電式の電池(eneloop推奨)も使える為、使用頻度が高い場合は、充電池を使う方が良いでしょう。
使用感
紙の様に白地に黒ペンで書けるのは、見やすいですね。これだけでも買う価値はあると思います。
書き心地は良い方ですが、残念なところは書き込んだ文字が一瞬遅れて表示されるので、早く書く人は気になるかもしれません。
部分消しはペンで出来ますが、うっすらと残る感じです。この為、完全に消去したい場合は、ページ毎削除をする事になります。とは言え、多機能でメモの保存・取り込みができるので、使い方(出張等)によっては、大変便利な電子メモと言えるでしょう。
- 掲示板(卓上、電話機の横等)
- 外出時のメモ(出張先、ホテル等)
- コールセンター
本体のカラーは、次の2色{クロ(STONE GRAY)、シロ(SKY GRAY)}から選べます。
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主な仕様
本体サイズ | (H)132×(W)93 ×(D)41 mm |
---|---|
画面サイズ | 4.3インチ 56.2×93.65(mm) |
重量 | 200g(電池含まず) |
液晶方式 | 電気泳動式(表示)、抵抗膜方式(書込み) |
電源 | 単3*4本(充電池も可=eneloop推奨) |
本体カラー | ストーングレー、スカイグレー |
公式サイト | KING JIM カクミル |
おすすめの電子メモ 一覧
本記事でご紹介した製品以外の、おすすめの電子メモを一覧でご紹介致します。実際にテストしてみて、使い勝手が良かったものです。
簡易タイプ
簡易タイプは、子供のお絵描き、家の掲示板、コールセンター、コミュニケーション(外国人等)の用途に最適です。
安い物では、数百円(100均ショップで販売)の製品も有りますが、実際に使ってみてあまり長持ちしない上、見難い(視認性が低い)為、買っても意味が無いと思いました。
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\期間限定2980⇒2680/お絵かきボード 子供 15インチ 大画面 カラフル 電子メモパッド 防水 充電式 おえかき ボード 子ども 落書き 電子メモ 学習 colorflet お絵描きタブレット 伝言メモ 漢字 勉強 知育 自宅 車内 玩具 遊び 誕生日 入園祝い ギフト 子供玩具 ペン付 |
防水設計のお絵描き電子メモ。カラフルなボードに専用ペンで書け、書いた後はワンタッチで消す事が出来ます。 |
紙の様に柔らかい素材を使った「ふせん」で、繰り返し使える優れものです。マグネット内臓なのでホワイトボードや冷蔵庫等に貼れますよ。
多機能タイプ
多機能タイプは、打合せやセミナー等のメモ、出張時のメモ、手帳メモのビジネス用途に最適です。値段はやや高めですが、ずっと使い続けたい方は、こちらをお勧めします。
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シャープ 電子ノート 電子メモ WG-PN1 手帳機能付き Eink 電子ペーパーディスプレイ搭載 |
電子手帳の定番。スケジュール管理、ノート、ToDoの3つの機能を搭載。パソコンへ画像の書き出しが出来ます。 |
ソニー デジタルペーパー (A5 サイズ) DPT-CP1 [国内正規品] |
紙の書き心地の様な電子メモです。薄型軽量な為、持ち運びが楽ちん。Wi-fiやBluetoothに対応。スマートフォンと連携できます。 |
キングジム デジタルノート 「 フリーノ 」 FRN10 マットベージュ |
薄型軽量でスマートフォンと連携できます。ソニーや富士通の電子メモpadより安価です。 |
Hannsnote(ハンズノート) &おもてな紙セット カラー表示デジタルノート ハンズノート 電子ノート デジタルノート デジタルメモ 電子メモ カラフルメモ 電子メモパッド 8インチ 1677万色 カラフル 鮮やか 視覚化 HANNspree Wacom EMR 搭載 アイデアの創出 アイディアの創出 思考の整理 |
カラー表示がとても綺麗で、充電不要なペンや短時間起動、低消費電力が特徴です。 |
Apple iPad mini (第5世代) Wi-Fi + Cellular 64GB スペースグレイ (整備済み品) |
ご存知apple_ipadのmini(第5世代)。手書き入力とタイプ入力に加え、音声のテキスト変換迄できます。重量も約300gと軽量です。 Wi-FiモデルとWi-Fi+Cellular モデルが有ります。愛用していますが、これは本当に良いタブレットです。 |
手書きを電子化するタイプ
手書きの文字やイラストを即電子化する新しいタイプの電子メモです。紙に書き、保存は電子データ化されるので、検索にも便利です。描く過程をデジタルビデオとしてキャプチャできるタイプもあり、今後期待される電子メモでしょう。
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DigiNote Pro2 ペンタブ LCD ペンタブレット スマホ連動 手書き タブレット 会議 電子メモ 10インチ 筆圧8192レベル 充電不要ペン (パールゴールド) |
スマホ専用アプリでタブレットと連動しながら手書きができる描画ボードです。お値段も手ごろです。 |
DIGIPEN2.0【DigiPen+B-Note+DigiPad】デジペン デジタルノート 日本製ノート スマートノート スマートペン デジタルパッド 自動デジタル リアルタイム デジタルメモ 電子メモパッド 電子メモ メモパッド タッチペン 手書き 印字 電子テキスト化 翻訳機能 ボイスメモ |
手書き文字がリアルタイムで電子化できるデジタルノート。タイプができなくてもOK |
Neo smartpen【最新モデル】ネオスマートペン M1+ エムワンプラス for iOS and Android スマホ 便利グッズ スマートノート スマート ペン 電子メモパッド 電子メモ タブレット ノート デジタル 充電式 iphone メモ 電子ノート プレゼント アイパッド タッチペン スマートペン |
こちらも手書き文字を即電子化。スマートホンとの親和性が高い製品です。 |
番外編 (磁気方式)
ここで、電子方式のメモとは異なった磁気方式(*1)のメモをご紹介致します。
磁気方式は、簡易的な電子メモに比べ、白色のベースにペン(黒色)で描画できる為、見易い事が特徴です。将来は、この磁気方式のメモが主流になるかもしれませんね。
*1_磁気方式の描画原理:先端に小さな磁石が付いたペンを、専用シート(黒い鉄粉が入ったマイクロカプセルが敷き詰められたシート)に触れると、ペン先の磁石に黒い鉄粉が引き付けられてコントラストが出来ます。
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↑水中でも使える磁気メモ。これはダイビングのレッスンに持ってこいですね。
<ちょっと寄り道> 偉大な発明家は、実はメモ魔だった
誰もが知っている偉大な発明家には、メモを大量にとっていた「メモ魔」がいます。
レオナルド・ダ・ヴィンチは、イタリアの天才発明家(建築、軍事、土木等)ですが、生涯で膨大な量のアイデアのメモをとっていたそうです。またアメリカの発明王、トーマス・エジソンもメモを紙に大量にとっていた事で知られており、生涯で300万枚とも言われています。メモの内容は、発明に関する事以外に、日常生活の事迄、何でもとっていたそうです。
現代は忙しくて、ここまでメモは取れないかも知れません。しかし、メモを多く取ると、いろんなアイデアが蓄積され検討できて、良い結果をもたらすかも知れませんね。
おわりに
如何でしたか。近年は、電子書籍の普及が拡大傾向にあり、それに伴い液晶の表示技術が年々向上しています。まだ使った事がない方は、お使い頂くと、その便利さがお判りになられると思います。
購入する場合、100均ショップで売られている安価な物も有りますが、キングジム等のメーカー品の方が見やすさ・書きやすさが違います。やはり値段差は有るようですね。
最後までお読み頂き有難う御座います。