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2020/6/25

A2サイズの図面やA3サイズの絵等、大きな原稿のスキャンに困った事がありませんか?大きな原稿のスキャンなんか滅多にやらないから、方法が判らない方が多いのではないでしょうか。

ここでは、

  • A2サイズ又はA3サイズの大きな原稿をスキャンしたい
  • 自分に合った方法でスキャンしたい(最も簡単な・安い方法は?など)

という方を前提に徹底調査し、最適な方法が見つかる様に解説しました。更に、デジタルカメラで撮影する方法まで掲載してあります。

スキャン自体が判らない(スキャン初心者)方から、スキャン代行業者やスキャナーの選び方まで詳しく解説致しましたので、ご参考になれば幸いです。

A2、A3サイズの原稿をスキャンする5つの方法

これからA2、A3サイズの原稿をスキャンする5つの方法について、解説致します。

もしお時間が有れば、次の「スキャン原稿・費用等の確認」をご確認下さい。最適なスキャン方法を探す為に、スキャンする条件を纏めた表です。判らない内容(画質等)は、飛ばして頂いても結構です。

スキャン原稿・費用等の確認
  1. 原稿のサイズと種類 (例:開いてA3サイズの本、A2サイズの油絵など)
  2. 原稿の数量 (例:1枚のみ、約300枚など)
  3. スキャン画質 (例:普通に読めれば良い、高い精度・色合いが必要など)
  4. スキャン完了迄の時間 (例:30分程度、2カ月以内など)
  5. 費用 (例:1枚10円程、全部で30万円迄など)

<注>この記事では原稿の大きさを、「A2」・・A2版(420 ☓ 594mm)、「A3」・・A3版(297×420mm)と省略して表記しています。

それでは、A2、A3サイズの原稿をスキャンする5つの方法について、見ていきましょう。掲載順は、スキャンする難易度が低い事や労力が掛からない順に並べています。

    業者にスキャンを依頼する

    業者にスキャン依頼する

    良い点
    • スキャナー機が不要
    • スキャナーの知識やスキャニング技術が不要
    • 作業の手間が掛からないし、安心できる
    • 補助サービス(出張対応、OCR処理等)も有る
    難点
    • 依頼して完了迄、最短でも1日以上掛かる

    この方法は、スキャン作業を自分に代わって行ってくれる、スキャン代行業者(自炊代行業者とも言います)に依頼する方法です。

    スキャン自体が判らない方やスキャンが不慣れな方は、この方法が最も良いでしょう。また、スキャナー機が無い場合や、貴重な資料・設計図面等の高精度なスキャンにも、推奨したい方法です。

    業者(プロ)に作業依頼する為、労力が殆ど掛かりませんし、何より安心です。更に、出張サービスやOCRサービス(文字データ化)等のサービスを行っている業者も有ります。

    難点は、業者の作業工数が掛かる事で、依頼して完了迄は最短でも1日以上かかります。混んでいる時はそれ以上待たされます。

    コストは、スキャンしたい量で、他の方法より安い場合と高い場合に分かれます。なお、”スキャン代行業者の選び方” を後述しましたので、参考にして下さい。

    大型の製本図面を断裁しないでスキャンするには

    水戸市の株式会社川又感光社では、大型の製本図面を、断裁しないで高速にスキャンするサービスが有ります。

    本はそのままでは、綴じしろの影が映ってしまうので、断裁(を依頼)してスキャンする事が有りますが、貴重な本は断裁できません。

    そんな時は、代行業者にスキャンを依頼する事を検討された方が良いでしょう。

    引用先:youtube)川又感光社

    セルフスキャンする

    セルフスキャンする

    良い点
    • スキャナー機が不要
    • A3サイズ迄の原稿なら便利
    難点
    • スキャナー設置店が遠いと不便
    • A3を超えるサイズのセルフスキャン店は殆ど無い
    • スキャナーの知識やスキャニング技術が必要(A3を超えるサイズの原稿)

    セルフスキャンとは、コンビニやコピー店、事務所等に設置されているスキャナーを使って、ご自分で原稿をスキャンする方法です。スキャナーが無い場合や、A3サイズ迄の原稿なら、コンビニ等のスキャナーを利用できるので、とても便利な方法です。

    しかし、A3を超えるサイズ(A2等)のセルフスキャンが出来るお店は、殆ど有りません。関西地方で散々調べて、やっと1件のお店を見つけました。

    また、A3を超えるサイズの原稿のスキャナー機は、特殊な機械と考えて下さい。この機械を扱えるスキャナーの知識やスキャニング技術が必要となります。この為、セルフスキャンが出来るのは、殆どA3サイズ迄の原稿と言えます。

    A3を超えるサイズ(A2等)のセルフスキャンのお店

    大阪市の株式会社こぴー工房は、A3を超えるサイズ(A2、A1サイズ等)の原稿がセルフスキャンできる、貴重なお店です。大きなA1,A2サイズのカラー・白黒の原稿に対応しており、料金は時間制(30分3000円、2020年6月17日現在)です。

    こぴー工房によると、A3を超えるサイズの原稿をセルフスキャンが出来るお店は、大阪では他に聞いたことが無いそうです。

    なぜA2サイズのセルフスキャンのお店が殆ど無いのか尋ねたところ、「スキャナー機がA3と全く違うし(大型・高額)、セルフスキャン方式は需要が少ない」とお答え頂きました。

    引用先:株式会社こぴー工房

    スキャンして画像を合成する


    引用先)Youtube)ブラザー

    良い点
    • 既にスキャナーが有れば安価
    難点
    • photoshop等の画像合成ソフトが必要(初心者は学習が必要)
    • A2、A3サイズのスキャナ機の2倍スキャン量が必要
    • スキャンや画像処理のミスが有ると不正確な画像になる

    この方法は、A4(又はA3)サイズの原稿のスキャナーを使い、1枚の原稿を左右(又は上下)で、2回に分けてスキャンします。そして画像ソフト(photoshop等)を使って、2枚の画像を1枚に合成する方法です。

    既にA4(又はA3)サイズの原稿のスキャナーが有れば、とても安価にできる方法です。
    しかし、1)画像ソフトに慣れていて、2)スキャンする量が少なく、3)あまり重要でない原稿 の場合でないと、次の様な難点が生じます。

    一つめは、画像ソフトに慣れていない方は、画像ソフト(画像を自動合成、傾きを修正等)探しから始める為、面倒です。

    和子和子

    目視の画像張り合わせはズレが発生するので、画像ソフトは必要です。

    二つめは、1枚の原稿を2回に分けてスキャンする為、通常の2倍のスキャン量が必要となる事です。原稿が多いと時間が掛かります。

    三つめは、スキャンや画像処理のミスで、接合部が不正確になる問題です。高精度な設計図面等には大問題となる為、この方法は不向きと言えます。

    なお画像合成に、私はphotoshopを使ってますが、画像の自動合成以外にも、いろんな機能が豊富で便利です。


    もし、photoshopなどadobeシステムズのソフトを学びたいなら、ここがおすすめです。独学より早くマスターが可能です。

    スキャナーをレンタルする

    良い点
    • A3を超えるサイズの原稿を多数スキャンする場合は、最も安価
    難点
    • スキャナーの知識やスキャニング技術が必要(A3を超えるサイズの原稿)
    • 労力がかかり、作業時間が相当かかる事がある
    • スキャナーの設置場所が必要(A2サイズ以上の原稿のスキャナー機)

    この方法は、A3を超える大きなサイズ(A1、A2サイズ等)の原稿を多数スキャンしたい場合に、費用を安くできる方法です。もしA3サイズの原稿だけなら、別の方法を推奨致します。

    例えば、A1サイズ対応の「HP社 DesignJet T830 24inch MFP」を1か月レンタルすると、17000円(税別、大判プリンター比較.jp、2020年6月10日現在)です。

    しかし、セルフスキャンで記載した様に、A3を超えるサイズの原稿のスキャナー機は、スキャナーの知識やスキャニング技術・経験が必要です。更に労力や、広い設置場所も必要となります。

    主に、プロ又はセミプロの方向けの方法と言えます。

    スキャナーを購入する

    スキャナーを購入する

    良い点
    • スキャン頻度が高い、印刷も行う場合に便利
    • スキャン業務に適している(顧客の大量スキャン、機密情報のスキャン等)
    難点
    • スキャナー機が高額(特にA2サイズ原稿のスキャナー)
    • スキャナーの知識やスキャニング技術が必要
    • スキャナーの設置場所が必要(A2サイズ原稿のスキャナー)

    この方法は、スキャンする業務でスキャナーが必要な方(法人等)に適した方法です。また、スキャナーの知識・予算・設置場所があり、自分でスキャンしたい方には便利な方法です。

    いつでも必要な時にスキャンができ、更に複合機が有れば、スキャンと印刷の両方が出来る為、利便性が高いと言えるでしょう。

    しかし、機械が故障したり、定期メンテナンスが必要な事が有る為、購入後の追加費用を考える必要が有ります。

    また、スキャナー機が高額なので、コスト的には最も高い方法となります。(特にA2サイズ以上のスキャナー機)

    A3サイズ原稿のスキャナーは、最も安い機種で約5万円ですが、A2サイズ以上の原稿のスキャナーになると、安い機種でも約24万円と高額になります。(Amazon.co.jp、2020年7月1日現在)

    ご参考に、A1サイズの原稿までスキャンできる、低価格のスキャナーを掲載します。それにしても大きいですね。

    スキャナーの詳細については、”スキャナーについて” を参考にして下さい。

    番外編 デジタルカメラで撮影する

    デジタルカメラで撮影する

    良い点
    • スキャナーが不要
    • デジタルカメラやスマートホン等必要な物が有れば、安価
    難点
    • スキャナーに比べ画質や精度が劣る(原稿の凹凸が映る等)
    • デジタルカメラ以外に機材(設置台、照明、三脚等)が必要で、設置が面倒
    • 撮影の知識や経験がある程度必要

    スキャンでは有りませんが、画質や精度がかなり低くても構わない場合に使う臨時的な方法です。スキャナーが不要で、デジタルカメラや設置台、照明等必要な物が揃っていれば、安く済みます。

    難点は、たとえデジタルカメラが高性能で、撮影環境(照明等)が良くても、スキャナーより画質や精度がかなり劣る事です。凹凸がある原稿は、引き伸ばして固定するか、無反射ガラスで押さえる等しないと、その状態で映ります。

    また、デジタルカメラ以外に機材(設置台、照明、三脚等)が必要ですし、その設置が面倒です。更に撮影の知識や経験も有る程度必要となります。

    私は試しに、新聞紙(A2サイズ)を撮影した事が有りますが、1000万画素のデジタルカメラで、小さな文字がぎりぎり判別できる程度でした。参考に、デジタルカメラの撮影方法で使う(主な)機材を掲載します。

    ご参考_デジタルカメラの撮影方法で使う機材(デジカメを除く)
    1. 設置台
    2. 照明
    3. 光拡散器
    4. 三脚(デジタルカメラを固定)
    5. 無反射ガラス(凹凸を抑えたい場合)
    6. 画像処理ソフト(傾き補正、OCR変換等)

    ご参考に、無反射ガラスの製品を掲載します。(下記です)

    スキャン代行業者の選び方

    スキャン代行業者

    スキャン方法の一つ目に、”業者にスキャンを依頼する”を解説しましたが、スキャン代行業者と言っても、どこを選んだら良いか判らない事が多いですよね。

    そこで選び方について、4つのポイントをお教え致します。ご不明な点は、お手数ですが、業者のwebサイト(ホームページ)にお問い合わせ頂き、ご確認下さい。

    品質とセキュリティ

    品質について、作業者の技術レベルを知る目安として、”文書情報管理士”の資格が有ります。これは、文章(原稿)を適切にスキャンして、書類を効率的に保存できる技術を持っている人の資格です。

    またセキュリティについては、”プライバシーマーク(Pマーク)”と、”ISO27001(ISMS)” の取得有無が有ります。

    プライバシーマークとは、適切な個人情報の取り扱いがされている認証の事です。ISO27001は、情報の機密性・完全性・可用性の維持ができている認証の事です。これらの資格は、必ず更新時に審査が有る為、情報セキュリティが管理された会社の目安になります。

    健太健太

    業者のWebサイト(ホームページ)には、これらの資格が掲載されている事も有ります

    納期

    作業の納期については、業者の混雑状況や、スキャンしたい量と内容(A1サイズの原稿、現状復帰等)によって変わってきます。最短で24時間以内から、1週間以上等とかなり幅が有ります。

    また追加料金で、納期を急ぐサービスを行っている業者も有ります。何社か問い合わせてみると、早くやってくれる業者が判りますよ。

    料金

    通常の料金に加え、割引を行っている業者が有ります。割引の対象は、会員登録、一定以上の数量等です。本の場合は、裁断するかしないかで料金が異なる事が多い様です。ページ数でなく、冊数で料金が決まる業者も有ります。

    また、法人を優遇する業者も有りますので、法人の場合はその様な業者が良いでしょう。

    更に最低発注金額について、3万円等と決められている業者もあるので、小数(少額)のスキャンの場合は、他の業者を探した方が良いでしょう。

    追加サービス

    通常のスキャン業務に加え、次の様な追加サービスを行っている業者も有ります。これらのサービスの大半は追加料金が必要ですが、中には無料で原稿を集荷してくれる業者も有ります。

    この中で”OCR処理”は、電子データ化後に文字で検索できるメリットが大きい為、スキャンと一緒に依頼した方が良いサービスと思います。

    追加サービス
    • 出張サービス:持ち出し禁止の機密性の高い原稿等を、機材を持ち込んでスキャンする
    • 無料又は低額で原稿を集荷する:都内限定など
    • 現状復帰:原本を元の状態(ホッチキス留め等)に戻す
    • OCR処理:画像データを文字データに変換して、検索等ができる様にする
    • テキスト文字入力:タイトル等をファイル名に入力する
    • 画像加工:スキャンした電子データのトリミング等

    ・スキャン代行業のImage工房さん(横須賀市)は、あらゆる原稿サイズのスキャナーを取り扱っています。

    スキャナーについて

    スキャナーの種類と特徴{〇・・良い点、✖・・難点}
    • フラットベッドスキャナー:〇比較的解像度が高い、〇厚い原稿でも読み取れる、〇本が綺麗に読みとれる、又はハンディタイプが有る、✖原稿のセットが面倒(ADFを使わない場合)
    • シートフィードスキャナー:〇多数の原稿を自動で読み取れる、〇両面読取りは便利、✖厚い又は傷が付きやすい原稿は使用できない
    • スタンドスキャナー:〇本を開けて綺麗に読み取れる、〇厚い又は傷が付きやすい原稿に適している、✖原稿のセットが面倒

    ここで市販のスキャナーについて、簡単に解説致します。スキャナーは、読み取り方式で大別すると3種類となります。解説の下に、コスパがとても良い製品も掲載しています。

    では、各スキャナーの特徴についてご覧下さい。

    フラットベッドスキャナー(フラットヘッドスキャナー)


    引用先:Youtube)sanwadirect

    一般的なスキャナーや複合機(コピー+スキャナ)に多く使われているタイプのスキャナーです。原稿をガラス面にセットし、下から光を当てながら、読取り部が動いてスキャンします。スキャン時は、原稿は固定したままです。

    他の方式に比べ解像度が高いものが多く、精密な図面や貴重な絵、厚い原稿をスキャンする場合に適しています。

    原稿を1つずつセットする為、数多くスキャンしたい場合には面倒ですが、ADF(自動原稿送り)機能付きなら、その手間も解消されます。(但しADFは薄くて形が揃った紙が条件です)

    またフラットベッドスキャナーには、本の綴じしろの影が映らない様に工夫された、ブックスキャナーと呼ばれるものが有ります。(上写真)これは、原稿を置く台(ガラス面)の一端が狭くなっている為、この一端に本の綴じしろを当ててスキャンすると影が映りません。

    また読取り部を動かす方式として、ハンディスキャナーと言う小型で軽量のスキャナーが有ります。気軽に持ち運びができる為、外出先等で使うのに便利です。
    おすすめのフラットベッドスキャナーを、下記にご紹介致します。

    ・A3のスキャナーでは、非常にローコストな機種ですが、解像度は2400dpiも有ります。この商品は、WEB限定です。


    ・業務用にも使える、30万スキャンできる高耐久性が売りのスキャナーです。解像度は4800dpiで、コスパが良い製品です。

    シートフィードスキャナー(ドキュメントスキャナー)



    出典:YOUPLAN・楽天市場
    フラットベッドスキャナーとは反対に、読取り部が固定されたまま、原稿を自動で送って読み取るスキャナーです。

    原稿の量が多い場合や、高速にスキャンしたい場合に適しています。また、原稿を一度に両面読取りするタイプが有る為、両面原稿なら裏返す手間がかからない事も良い点です。

    しかし本や厚い原稿、傷が付きやすい原稿(絵画等)には使えません。

    ・高速で両面スキャンできるA3のシートフィードスキャナーです。紙詰まりを検知して、自動停止する機能が有ります。




    Canon ドキュメントスキャナ imageFORMULA DR-P208II

    ・モバイルタイプのお手頃スキャナーです。両面が同時に読み取れます。USBバスパワー駆動です。

    スタンドスキャナー(オーバーヘッドスキャナー)


    引用先:Youtube)sanwadirect

    あまり見かけない種類ですが、外見はデジカメと照射器(ライト)が一体となった様なスキャナーです。

    直接原稿に接触しない非接触型なので、絵画などの傷が付きやすい原稿や、本などの厚い原稿をスキャンする場合に適しています。本を開けた状態でも綴じしろの影が殆ど映らない事も良い点です。

    しかし、原稿を1つずつセットする為、多数スキャンしたい場合には手間がかかります。
    おすすめのスタンドスキャナーを、下記にご紹介致します。


    ・高速で読み取る(A3で3秒)事や、ページめくり機能、中央部の画像補正が出来ます。

    ・低価格で買えるスタンドスキャナーです。歪み補正や、OCR変換等の機能を備えています。

    終わりに

    最後までお読み頂き有難う御座います。

    A3サイズの原稿に比べ、A2サイズの原稿のスキャンは、凄くハードルが高い事がお判りになられたと思います。これは、スキャナー機が高額で大型(広い設置場所が必要)な事が主な理由です。

    私は過去にOA関係の仕事をしてきましたが、A2サイズ以上の原稿のスキャナー機は、かなり特殊な機械だと思います。

    この記事を読んで少しでもお役に立てて頂けたら幸いです。